僕、夜野柚希はれっきとした女です



ただ一人称が僕、なだけ。




「お、オリオン座だー!」




冷たい冬の空を見上げるとうっすらとオリオン座が見えた



綺麗だな・・・



そんな時だった





「うわっ?!!」




氷っていた水溜まり足を滑らせ視界がぐにゃりと歪んだ





とっさに目を閉じて衝撃を待つ






ガツン!!





あまりにもの痛さに気を失う前に見えたのは





瞬く星の空だった。