「何かあったんですか?」 「えっ!?」 出口のドアに手をかけかけた時急に篠原悠に話しかけられた。 篠原悠をみると、煙草を右手で持ち、片方の左手を白衣のポケットに突っ込みながら私を見ていた。 「教室。行きたくない理由とかあんの?」 「えっ、あっ、ないんですけど色々考えてるうちに教室いくの面倒くさいからサボろうかな~って」 苦笑いを浮かべながら答えると耳を疑う返答が私の耳に届いた。 「保健室でさぼれば?」