好きになったのは先生でした。








女子から絶大なる人気を誇る篠原悠。黒髪の無造作な髪型にモデル並みの顔立ち…そして、無口でクールな性格も人気の理由らしい。




篠原悠は私に気づき少し目を見開いて驚いたと思いきやすぐいつもの冷静な“篠原先生″に戻って口を開いた。




「もう授業始まりますよ」



業務的な喋り方に感情なんてこもっていない。




こいつのどこがいいんだろう。

なんて考えながら…




「あぁ~ですよね。もう行きます。」



さすがに先生に見つかった限りサボることなんてできない。
そう考えて立ち上がり出口へと足をすすめる。