冷たい上司の秘密の誘惑

な、なんだ、そうだったのか。

それは理解できた、じゃあ、今は何でのんびり味噌汁を作ってるの?

「篠田部長、何で味噌汁なんて作ってるんですか?」

「何でかって?飲みたかったからに決まってるからだろ。

今日は仕事休みだし、お前はグーグー寝てるし、

オレは朝、必ず味噌汁を呑まないと気が済まないたちでね。

しかし、久保って意外と、料理するんだな?調味料も、

材料もしっかり入ってる」


「…以外は余計です」

溜息交じりに呟いた。


「まぁ、座って飲め」

「え・・はい」

…どっちの家だよ?と、突っ込みたい衝動に駆られたが、

今は二日酔いの為、それ以上言い返す言葉は出なかった。


私は篠田部長の言う通り、椅子に座り、篠田部長作の味噌汁をいただく。


「…嘘、おいしい」

「・・・だろ?」


「部長って、一人暮らしなんですか?」

「そうだな、もう9年か?料理は大体覚えた。味噌汁なんて朝飯前だ」

「・・・」

ってか、何でこんなに和やかな中、みそ汁を飲みながら、

普通に喋ってるんだ私は。

しかも、こんなにボサボサノ頭に・・・ブラウス一枚?!