冷たい上司の秘密の誘惑

「それで、今日から新しい部長が本社から来る日なの。

イケメンかな?」

そう言ってウキウキしてる美幸。

…まだまだ懲りていないようだ。

如月部長が聞いたら、きっと、怒るだろうな。


・・・噂をしていると、

如月部長がオフィスの中に入ってきた。


「おはよう、朝礼を始めるぞ」

その言葉に、皆が並ぶ。


「金曜日と変な日だが、今日から私の代わりに、

この課の部長をしてくれる人を紹介する事になった。

本社から来てくれたから、とても優秀な人だ。

何かと学ぶこともあるだろう、人当たりもいいから、

皆頼るといい、さぁ、入って」


部長の紹介で、新しい部長が、

皆の間をかき分けて、前までやってきた。

その顔を見るまで、私はちょっとウキウキしていた。


美幸の影響が大きい。

ただ、興味本位で、イケメンかどうか、と言う事だけ。


その部長が、振り返る。

・・・あまり背の高くない私は、その顔をなかなか拝めない。


・・・見えた。・・・・。