冷たい上司の秘密の誘惑

「どこがギリギリだ?朝礼は始まってるぞ…真田」

冷たくそう言った如月部長。

・・・美幸は、無理をして来てるっていうのに、

少しくらい大目に見てあげてもいいのに。


「へへ。すみませ~ん」

美幸がそう言って笑うと、他の社員達も、

それにつられて笑っていた。

…美幸、アンタは偉い。そう心の中で呟いた。


…朝礼が済み、それぞれの仕事に着いた。

私は自分のデスクに座り、隣に座った美幸に声だけをかけた。


「・・・昨日、大丈夫だったの?」

当たり障りのない程度に質問する。


「・・・」

それに応えようとしない美幸だったが、

椅子を私の横にピッタリつけた。


…心配になり過ぎて、どうにかなりそうだった。


「…お仕置きされた」

「?!!」

耳元で呟かれ、私はバッと、美幸に顔を向けた。


…でも、美幸の顔は、



ニヤついていた・・・意味不明。