冷たい上司の秘密の誘惑

次の日の朝。

私はいつもより、少し早めに出勤した。

…美幸の事が気がかりで。…まさか、別れちゃうなんて事ないよね?

全然大したことじゃないし・・・

デスクに座り、パソコンを開くも、

なかなか作業は進まない。


次々に社員が出社してき始めた。

でも、なかなか美幸は現れない。そのせいで、

どんどんよからぬ方向に考え入ってしまう。


「…ぁ」

遅刻ギリギリで、如月部長が出社してきた。

…でも、美幸の姿はまだない。


…ダメだ。美幸が来ない。・・・やっぱり。


「朝礼を始めるぞ」

如月部長の一声で、朝礼が始まる。

…この冷酷人間。

美幸をどうしたのよ?!


私は如月部長を睨みつけた。



「おはようございます、ギリギリセーフ、ですよね?」

・・・その声に、皆が一斉にドアを見つめた。