冷たい上司の秘密の誘惑

…付き合わされたおかげで、二日酔いだ。

頭が痛い。

私はこんなに苦しんでると言うのに・・・

美幸、何であんたはそんなに元気なの?!


「おはよ~・・・あれ?二日酔い?」

「…美幸は元気そうね」

私の言葉に美幸は笑った。



「あ~・・・そう言えば、来月、新しい上司がここに来るんだって」

美幸はキーボードを叩きながら、呟いた。


「…新しい上司?…如月部長は?」

そう言って首を傾げる。


「エ~…エへへ」

「何よ…気持ち悪い」

怪訝な顔で、美幸を見つめる。


「如月君、昇進しま~す」

私の耳元で、ボソッと呟いた。

「凄い、おめでとう」

私まで嬉しくなって手をパチパチ・・・

他の社員に見られ、咄嗟にそれを止めた。


「新しい部長、超イケメンらしいよ~楽しみ」

そう言って美幸はフフッと笑った。


「ほ~…イケメンがそんなに好きか」

私たちの後ろから、そんな声が聞こえた。

低音ボイスがカッコいい…が、凄く怖い声。