冷たい上司の秘密の誘惑

「私埼玉支社の真田美幸と言います・・・えぇ・・・あ」

「・・・??」


美幸は突然フリーズした。

一体どうしたの?

私は美幸が言葉を発するまで、ただただ見守った。


「…切れた」

「・・・?」


「切れちゃった」

「・・・・」

・・・。篠田部長は、携帯を切ったらしい。

なんだかショックすぎて、涙も出なかった。



「ムカつく、こんな男!いい!分かったわ!

こんな男諦めて正解よ!如月部長の友達紹介してあげる!!」


「い、いいよ・・・」

今は、他の男なんてどうでもいい。


「ダメよ!失恋したら、さっさと、次の恋に行くのが一番!

どんなイケメン男だったかは知らないけど、如月君にも言ってやる!

もう篠田光世とは付き合うなって!」

「み、美幸…怖いよ」


「だって、腹立つんだもん!」

プンプン怒ったままの美幸は、私の手をガシッと掴むと、

行きつけの居酒屋で、散々飲んでいた・・・