冷たい上司の秘密の誘惑

・・・朝、目が覚めて、自分が二日酔いだと言う事に

気が付いた。・・・頭が痛い。

頭を押さえたまま、のっそりと起き上がると、

どこからか、いい匂いが漂ってくる。

それにつられて足を進めた私は・・・


「…ヒッ」

思わず小さな悲鳴を上げた。


「やっと起きてきたか、この酔っ払い」

「…篠田・・部長」

ワイシャツの袖をまくり上げ、キッチンで、味噌汁を作っていた

篠田部長。・・・っていうか、なんで?


その場に立ち尽くし、固まる私の目の前まで、篠田部長はやってきた。


「お前が、オレを離さないから」

「・・・・」

…今なんと?全身の血が、一気に下に下がっていく。

みるみる青ざめる私を見て、篠田部長はニヤッと笑った。

・・・まさか?


「一緒に寝た」

「それは、どういう・・・」

もう、心ここにあらずの私。


「ブッ・・・面白いぞ、今のお前の顔」

「・・・な」

「お前が離してくれなくて、寝込んだら帰ろうかと思ったら、

オレまで寝ちゃってたってだけの話しだ」