冷たい上司の秘密の誘惑

「シノダ…コウセイ??」

美幸は首を傾げる・・・


「シノダ、篠田、篠田?!」

突然そう言って声を上げた美幸。


「…まさか、ね」

美幸に目線を向けて、困ったように笑った。


「こっちに、出張とかじゃないの?

携帯番号知ってるなら、掛けて見なさい!」


「・・・いいよ」


「あ~~~!!!じれったい、貸して!」

「あ?!」

ピピピピピ・・・・


私のカバンから、携帯を奪った美幸は、篠田光世の番号を数秒のうちに探し出し、

勝手に携帯を呼び出す。


「返して」

「イヤよ!…ぁ、もしもし、篠田部長ですか?!」

「?!」


…出た。私の携帯からの電話に。

驚きすぎて、声も出ない、動きも取れなくなった。