冷たい上司の秘密の誘惑

「部長は、私の気持ちなんて何も考えてない。

いつも自分の事ばっかり」

そう言って離さないオレを叩き続ける。

オレはそれを止めようと、更にきつく抱きしめた。

・・・そんな時だった。

誠の着けてる香水が、残り香があった事に。


それで、オレの中で何かがはじけた。


嫌がる美穂に無理やりキスをした。

「部長なんか…大っ嫌い!」

…これで、オレと、美穂との関係は終わった。


終わらせたのは、この俺自身。

独りよがりで、ただ彼女を傷つけただけの恋。

自分のふがいなさに、思わずゴミ箱を蹴飛ばしていた。