冷たい上司の秘密の誘惑

…アルコール?

篠田部長の言葉に、ようやく缶に目をやった私。

…これは、篠田部長が飲んでいたアルコール入りのビール。

私の缶のすぐ横に置いていた為、間違えたらしい。


「だ、大丈夫ですよ、これくらい。

これくらいじゃ酔いませんよ」


「・・・小さいコップ二杯で酔ったくせに」

「・・・」

自分の宣言通り、酔わない。


・・・ハズだった。


しかし、当たったのは、


「…ったく、言わんこっちゃない」

…それから15分後。

ほぼ400mlのビールを一気飲みした私は、

篠田部長の言う通り、酔ってしまった。


「おい、美穂」

「・・・ん~」


「こんなところで寝ると、風邪ひくぞ」

「わかって・・・ますよ~」

「・・・!!」

私を起こそうとしてる篠田部長に、抱きついてしまっていた。

もちろん、篠田部長は固まる。