冷たい上司の秘密の誘惑

【美穂side】

凄く怖いくせに、甘えてもいいのかと躊躇う自分。

『意地っ張り』

その言葉に、肩の力が抜けていくのが分かった。

…甘えてもいいのかな?…少しくらいはいいよね?

この土地に、甘えられる人なんて、私のはいないから。


明日には、必ずいつもの私に戻るから、

今夜はうんと甘えさせたください。


心の中で、篠田部長にお願いした。


「こうしてると、少しは落ちつくか?」

「・・・はい」


「どんな美穂でも、受け入れられるから・・・

もっと甘えなさい」

その言葉に、胸がきゅ~ッと締め付けられた。

…篠田部長、貴方は気づいているだろうか?

私がどれほど、その言葉に、胸時めいているのか?



私は、篠田部長の胸に黙って顔を埋めた。

篠田部長も、それに応えるように、私を優しく優しく抱きしめた。