冷たい上司の秘密の誘惑

声をかけても、だんまりを決め込んで、

応える事もない。

オレはそっと、美穂に近づき、抱きしめる。


「何でも言え、言ってくれないと分からない」

耳元で優しく呟くと、観念したかのように、

小さな声で呟いた。



「暗い場所に、一人でいるのが怖くて…」

「・・・」

夜の道で、知らない人かげに追われれば、誰だって怖い。

オレはフ~ッとため息をついた。


「呆れましたか?」

「バカ、何で呆れるんだよ?

おいで、怖くないように、抱きしめてあげるから」

そう言って微笑んだが、美穂は躊躇っているようだった。


「…キャッ」

「…意地っ張り」

「・・・」

そんな美穂を抱きあげたオレは、美穂を寝室に連れて行く。

美穂は、オレの肩に顔を埋め、ギュ~ッと、

オレを抱きしめた。


…もっと甘えてくれたらいいのに。

そう思わずにいられない。


今度は、きっと必ず、美穂を守る。

どんな奴でも、指一本触れさせない。