そんな事を言った篠田部長は、とても切なげな瞳で、

私の横に寝転んだ。

・・・そして、腕枕をするので、

慌てて拒否する。


「い、いいです、いいです…篠田部長疲れるし」

「…もう、何も言うな、オレがしたいだけだから」

「・・・」


私の拒否なんて子供だましにしかすぎないようで、

返ってそんな事を言われ、黙り込んでしまう。

…静かなベッドの中。

・・・ドキドキする心臓の音がうるさい。

篠田部長に、聞こえはしないだろうか?

私はただただ黙って、篠田部長の腕枕の中で固まっている。


「そんなに固まってたら、美穂が疲れるぞ?」

「・・・気にしないでください」



「気になって、眠れない」

「・・・」


「リラックスしないなら、このまま襲うぞ?

その方が、美穂らしく振る舞えるんじゃないか?!」

「じ?!冗談やめてください!」


「…プッ。大きな声」

「・・・もぅ・・・」

真っ赤になった私の頭を、篠田部長は優しく撫でた。