冷たい上司の秘密の誘惑

「ぎ、ギャ~!」

「?!!」

突然叫んだ私は、寝室に飛んで逃げだした。

一瞬驚いた篠田部長だったが、私の慌て様に何事かと、

寝室のドアをノックしてきた。


「おい、久保!どうしたんだよ?!」

「な、なな、なんで、こんな格好なんですか?!」

慌ててその場にある服に着替えながら、篠田部長に叫ぶ。

…すると、篠田部長の小さな笑い声が扉の向こうから聞こえてきた。


「何が可笑しいんですか!」

半泣きになりながら、ようやく着替えを済ませ、ドアをそっと開ける。


「お前、本当に、昨日のこと覚えてないんだな」

クククッと笑いながら私に聞く。

「何も覚えてませんよ・・・」

真っ赤な顔で、小さな声で呟く。


「帰ってきて、寝室に下した途端、ムクッと起き上がって、

突然スーツを脱ぎだしたのはお前だぞ」

「…ぅ!」

そ、そんな事を・・・


「ギョッとしたが、何で脱いでんだと聞いたら、

しわになるからじゃないですか!って叫んで、ブラウス一枚になって、

ベッドに潜り込むなり、オレを呼んで人の腕を掴んで、

お休みなさいって、キ・・・」


「き??」


「ゴホッ・・・そのまま腕を掴んだままだな・・・

寝ちまったんだよ」