・・・葎サイド・・・
やべぇ…///
今、人生最大の危機かもしれない…
好きな女の子と手、繋いでる。
俺は、小学生のころから、
まりんが好きで…けど言い出せなかった。
今も好きだ。
けど、まりんは俺の事、好きではないかもしれない。
あぁ…もう…
正直、まりんは
頭もいい。優しい。そして可愛い。
狙っている男子も多いから、まりんは人気な方だ。
けど、
取られたくないな…。
俺だけの物になって欲しい…。

その時俺は決断した。
勇気を出して、
まりんに俺の正直な気持ちを伝えよう。
そう決めた。

「なぁ、まりん。」
「葎くん…///その…手…///。」
「離さないから。」
「えっ?」
俺はスゥーッと深呼吸する。
 「俺、小学生のころからずっとお前の事が好きだったんだ。付き合って欲しい。」
下を向いて俯くまりん。
やっぱり、ダメだったかな…
「嬉しい…。すごく嬉しい。実は私もね、小学生のころから、ずっと葎くんのこと見ていた。大好きだったのっ…。」
泣き出す彼女。
「それって、つまり…」
「こちらこそ、宜しくお願いしますっ!葎!」
今度は笑顔でニコッと笑う。
彼女が眩しく輝いてみえた。
俺、告白成功したのか…。
嬉しさのあまり、まりんを抱き締めていた。
強く…。強く…。
「ありがとう。まりん。実は俺、まりんがバスケ部のマネージャーになる。って言った時、俺すげぇ嬉しかった。」
「本当に?」
「本当だ。宜しく頼むよ?」
「うん!」
俺たちは笑顔で堂々と手を繋ぎ体育館へ向かった