“声”? なに言ってんの、この子… 「ウソよ…」 おもわず口にだす。 なぜならあたしの声。 低く少しかすれてて。 いわゆるハスキーボイスに近い。 加えて外見とのギャップ。 完璧なあたしの数少ないコンプレックス。 それを誉められても不愉快意外の なにものでもない。 イラつきを隠せないあたしに少女は続ける。