俺は自分の部屋のとなりにある、愛実の部屋に行った。

「愛実ー?ちょっと入るぞ?」

ガチャッ

薄暗い部屋で愛実は制服のままで寝ていた。

あぁ、お前は白雪姫かぁ!!

すやすや寝息を立てて寝ている愛実に、飛びかかりそうになってしまった。

い、いけない!これでは本当にただの変態兄貴だ!!

...ん?愛実をよく見ると、閉じた目から涙がでていた。

...愛実、俺たちはお前に幸せになってほしいだけなんだ。

「ごめんな」

それだけ言って、俺は部屋をでた。