溜まり場に着くと、いつものごとく構成員たちが迎えてくれた。
「総長!姫様!愛実さん!おかえりなさい!」
...そう。 凪は総長。美結は姫なのだ。
姫というのは、その族が命をかけて守らなければいけない存在のこと。
それが凪に愛されている美結なんだ。
そしてあたしは...
「愛姫、今日も美しい!!」
幹部、愛姫をやっている。
世界中の幹部にこんな名前があるわけじゃないけど、郡を抜いて強いものにはつけられる。
つまり、あたしは強いのだ。
...一応女なのに!!
世界中のヤローども、もっと強くなれや!!
あたしだって強いヤツに与えられる名前なんかほしくてもらってるんじゃないし!!
とかなんとか思いながらも頑張ってるあたし。
誰かほめてほしいよ...
と、考え込んでいると...
