×愛実SIDE× 「うっわぁ...」 校門の前、1人いつもの光景に目を細めた。 北川愛実。高校2年生。 そして目の前に広がる光景は何かというと... 「あ、愛実ぃ~!!」 コイツ、伊藤凪が作り出したものである。 あたしはイラついたようすで凪のもとへ。 「目立つから大声で呼ぶなっつの」 凪と肩を並べて歩き出す。 「ごめん、ごめん。 でも愛実は結局目立つんだし、いいじゃん」