12月25日。

大学の冬季休講1日目。
僕は、学校に行くためにセットしてあった目覚ましに(昨日解除し忘れたせいで)起こされた。



「…ああ、うっさい!休みだってのに誰だこんな時間に起こすのは!」



「……。僕か」



鳴り続けるアラームを黙らせ、二度目の睡眠に陥ろうとした、その時だった。

枕元に置かれた不自然な箱に目が止まる。



「…なにこれ」



綺麗に包装されたその箱は、クリスマスプレゼントを彷彿とさせた。
しかしやけにデカイ。



「………怪しい」



怪しい。けど、開けたくなるのが人の性。
プレゼントの前にぽつんと置かれている手紙に気がつき、僕はそれに目を通した。


クリスマスプレゼントです。それからお誕生日おめでとう。
サンタクロース。



「誕生日まで祝ってくれるサンタとは気が利くな。」



僕はその手紙を読んで、箱の包装を外した。
すると


「メリークリスマス!サンタクロースだよー!」



箱の中から、サンタの格好ををした女の子が飛び出して来た。