ハツコイ

「…え？っじゃあ、2人は付き合ってるの？なにそれ。」

「黙っててごめん」
「ごめんなさい。」

「っじゃあ、私帰るね。邪魔しちゃ悪いし。バイバイ。」

私は走って帰った。泣きたくなった。また、結局1人なんだ。せっかく出来た友達いなくなった。あれ？友達だったのかな？はぁっ…。友達なんて最初からいなかったのかも。楽しかったのに、全部嘘だったんだよね…。 そう思うと、すごく悲しかった。痛かった。ずっと友達なんていなくても我慢出来てたのにどうしたんだろ。色々考えながら帰った。どんな風に帰ったのかなんて覚えていない。

その日は家に帰ってすぐ寝た。朝起きたら、お母さんが、
「めい、昨日、挙武君とかわいい女の子がきてたわよ。確か…雛ちゃんだったはず。すごい焦ってたけど、大丈夫だったかしら⁇学校で確認すんのよー。」

きてたんだ。なにしに来たんだろ。笑いに来たのかな。まぁいいや。元に戻るだけ。大丈夫。