ぼんピー

「モンゴリアンチョップよ」


 当然のように答える女の子。


「女の子が気軽にモンゴリアンチョップなんかするんじゃない! てっかそんなこと聞いてるんじゃねえっ!」


「ええい、うるっさいっ!」


 ビシッと、もう一発おまけにチョップする。


「いゃああああああああああっ! 寸分たがわず同じか所は止めてええええっ!」


 再び廊下の端から端まで転がり続ける好。


「はは、過激な娘だなぁ……」


 要は顔を引きつらせながら好に向かって合掌をした。若干足が震えてるように見えるのは、おそらく気のせいでは無いだろう。


「たく、あんたがいつまでも辛気臭い顔してるからでしょ」


 ため息をつきながら女の子はチョップした両手をおさめる。


「はは、過激な娘だなぁ……」


 要はだからといってモンゴリアンチョップはどうなんだろうと思い、念のためもう一度だけ同じことをつぶやいておいた。


「……お前に何が分かる。オレが寝る間も惜しんで考えていた自己紹介プランが全てパアになっちまったんだぞ」


 転がり終えた好は、やってられるかってんだと、再び座り込みいじけ始めようとした。


「じゃあその自己紹介今やってよ」


「え??」 

 
 女の子は座らせないようにと、チョップの時と同じ両手で好を立たせる。


「ほ、ほら、まだちゃんと自己紹介してなっかたでしょ」


 恥ずかしかったのか少し照れながら、


「私の名前は日向 千夏(ひなた ちなつ)。すっごく、今さらってかんじだけど、これからよろしく」


 にっこりと自己紹介を始めた千夏だった。