ぼんピー

「ふんっ!」


「ぐえっ!」


 まごうとなき例外な答えを出してしまったバカの頭に、女の子の鞄が振り下ろされる。


「~~~~~~~~~っ!」


 容赦のない一撃に頭を押さえ、そこかしこと転がりまくるバカ。


 当然の結果といっていいだろう。むしろこれだけですんだ事を女の子に感謝するべきである……。


「……好ちゃん、それはないよ」


 なるべく目立たないようにと、息を潜めていた要もひっそりと呆れ果てている。




「ほら、起きろっての」


「~~~~~~~っ!? ……??」


 しばらくすると、女の子は転がり続けているバカに近づき、手をかし体を起こしてあげた。


「ごめんなさいは?」


 両手を腰に当て、正解の答えをバカに教えてあげる女の子。


「……え?」


「ご、め、ん、な、さ、い、は?」


 この後におよんでまだ逃げようとしていた大バカに対して、二コリともう一度答えてあげる事も忘れない。



「…………ご、ごめんなさい」