「いたたたっ……、俺は思春期男子として、当然の行動を取ったまでで……あってだな……っ」


 ここで非を認めたら、オレの楽しく甘酸っぱい青春計画が初日で終演をむかえてしまうっ!


 それだけはご勘弁と、往生際悪くどうにか話しをごまかそうとする好。


「まだそんな事いうか、こいつはっ」


「いたたたたたたたたたたたたたたたたたた……っ」


 しかし、聞く耳もたれず……。無情にも女の子のつつくスピードは二倍、三倍へと上がっていく。


「いたたたたたたたたたたたたたたたたたたた……っ」


 五倍、六倍……


「いたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたちたたた……っ」


 実は『た』の中に『ち』が一つ混ざっています。


「いたたた……ちょっ……いたた……まっ……たた……た、たんま、タンマ……っ!」


 たまらず、白旗を上げた好に対しピタリと、手を止める女の子。


「………………」


 お互い無言で見つめ合い、沈黙が流れる。


「………………」


 この間が女の子に何を求められているのか、常人なら誰でも理解できるはずだ……。


 それは好も例外ではなかったらしく、彼はコクリと頷き……、










「ウィーっ(くねくね)」 


 全力でちょけてしまった。