「ああ、役得だ! そう考えると、お前との馬鹿話も無駄な時間じゃなかったんだな」


「いやいや、好ちゃんのウォッチングの方が確実に時間くってたって」


 あはははっ、とお互い笑いながらガシッと握手しあう二人。


「もう言葉はいらないな」


「そうだね」


 二人は、俺たち真の親友と書いて真友だぜ!と、いわんばかりの満面の笑みを向けあう。


「はははっと、さて、見えなくなる前にもう一度だけ我等が桃源郷を拝んどくか」


 ひとしきり笑いあった後、好が再び女の子のスカートの中を覗こうとした。


 その時、


「でりゃあああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」




 ゴスゥゥンッ(何者かが好の顔面にライダーキックをかます音)


 ズザザザザーン(蹴り飛ばされた好が転がっていく音)


 ?????(?????)



 何が起きたかパニックトリップ。

 そんな???状態の好の前に仁王立ちして立っていたのは……


「ふんっ」


 先ほどまで走っていたはずの女の子だった。



「思い知ったか!」