ぼんピー

「んだよ、そっちの話かよ」


 スケベな話の時とは打って変わって、見るからに嫌そうな顔をし出す好。


「この変態が……。オレもアレだが、お前はオレよりもはるかにたちが悪い」


「それ、最高のホメ言葉だから」


 にししっと、要の笑い方が、嫌らしい笑いから人懐くっこい笑いに変わる。


「もう一度言う、この変態」


 好はここぞとばかりに言いながら、自分の付けている腕時計を見た。


「うおっ、もうこんな時間か! 入学早々遅刻はゴメンだ、急ぐぞ変態っ!」


 最後にもう一度だけ言って、高校に向かって走り出した。



「……好ちゃんが言ってる“そっち”だけを言ってる訳じゃないんだけどなぁ」


 要は肩をすくめながら好の後を追いかけた。



…………………

…………

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「てか変態言い過ぎ!」


 やっぱり、若干ムカついてたらしい。