「さあ！作るわよ！」

「ノリノリだね、皐月姉」

「本当。渡す本人よりテンションが高いって…」

「だって、今まで恋愛？何それおいしいの？的な感じだった弥生ちゃんが恋よ！？」

「聞いてる方が恥ずかしいからやめて。切実に」

「優斗君とメールで盛り上がっちゃったわ！」

「なんでだよ！？」

「完全に親の視点だね」

「ちなみに今日はトリュフを作るわよ！」

「まずはチョコをとかそっか」


＊作業中＊

「完成ーっ！」

「無駄に疲れたわ…」

「とくに不器用な弥生姉や弥生姉のせいでね」

「う…ゴメン」

「本当に不思議よね。まさか生チョコに肉を入れようとするなんて…」

「おいしいじゃん！」

「それ単体だとおいしいけど、普通は分かるよね」

「…」

「い、イイじゃない！ちゃんと作れたんだから！」

「まあ、弥生姉にしては上手だと思うよ」

「ラッピング頑張りましょ」

「おう！」

「そんな言葉使いをしないの！」




「いよいよ明日なのね…！」

「ガンバレ、弥生姉」

「うぁーっ！やっぱり渡さない「のは許さないわよｖ」…」

「当たって砕けろだよ」

「砕けたくないなー」

「ファイト！」

「いっぱーつ！！」


「パクるな」


つづく