「お年玉はいくらもらったのかしらー?」

「葉月は二万円!」

「あたしは0円v」

「!?…葉月ちゃんはイイとして、弥生ちゃんはどういうことかしら?」

「使いきっちゃったv」

「全部!?」

「うん!」

「何に!?」

「えーっと…漫画とか、おもちゃとか」

「おもちゃって何よ!」

「えぇ?光る蜘蛛とか。見る?」

「見ないわよっ!」

「弥生姉っておバカさんだよね」

「何おう!?」

「ほら、皐月姉も何か…!?」

「弥生ちゃん!!!!」

「灰っ…じゃない、はいっ!」

「そこに正座しなさい!」

「えぇ!?」

「問答無用っ!」

「でたっ!皐月姉の薙刀っ!」

「葉月ィィ!助けてよ!」

「ハツキナニモキコエナーイ」

葉月、逃亡

「てめぇぇぇぇぇ!」

「またそんな乱暴な言葉使って!そんな子に育てた覚えはありません!」

「そんな乱暴な言葉じゃありません!」

「十分乱暴よっ!」

「ギャーーッ!皐月姉あたしを死なせる気かっ」

「弥生ちゃんはそんなことじゃお亡くなりにならないと…私は信じたいわ!」

「そんなとこであたしを信じるなっ!そして皐月姉の方が言葉使いが変だよ!?」

「変じゃありませんことよ!」

「本当にどうした!?皐月姉、落ち着いてっ!」

「せっかくもらったお年玉をそんな、蜘蛛なんかに使うなんて!」

「蜘蛛何かって言わないでよ!ほら、可愛いじゃん!」

「きゃーーー!どれだけ買ってるのよ!?気持ち悪い!」

「見てみて、全部光るんだよ!」

ぴかーん

「いやぁぁぁぁぁぁ!」

「皐月姉!?薙刀で蜘蛛を切らないでっ!私のお年玉をつぎ込んだ全てがっ」

みなさん、お年玉は大切に使いましょう。

    おわり