「うえええ、かゆいいいい!」

「どうしたの、弥生姉」

「しもやけになったあああ!」

「いまどきしもやけなんてなるのねぇ」

「体育で柔道があって…。はだしでやってたから」

※実話です

「あらー。」

「めっちゃかゆいい!」

「うるさいよ、弥生姉」

「葉月はしもやけになったことがないからそう言えるんだ!」

「しょうがないじゃん」

「あたしは両手足しもやけになってんだそ!」

「ここまできたらいっそ清々しいよね」

「弥生ちゃん、ハンドクリームぬってあげるからおいで」

「わーい!皐月姉マジ天使」

「はいはい」

***

「うあああああ!ピリピリぃぃ!かゆいぃぃぃ!」

「分かったから暴れないで弥生姉」

「埃がまうわよー」

「だってなかなか治らないんだもん!」

「もん、じゃないわよー」

「弥生姉が言うとちょっと気持ちわ…こほん、うざいかな?」

「言い直した意味がないかな!?」

「とりあえず治るまで我慢しなさい!」

「はぁい」

治ったのは冬が終わった後だったとか

      おわり

「かゆいかゆいかゆいかゆい「ハイストーップ」