「カイロって不思議よねー」

「急にどうしたの、皐月姉」

「だってカイロってなんであったかくなるのかしら?」

「何でって…何でだろ」

「摩擦じゃないの?」

「葉月、そんな難しい言葉を言えるようになったのか…!」

「(今日教えてもらったのは絶対に言わない)」

「摩擦かぁー。でも、振ってもあったかくならないって聞いたわよ」

「そうなの!?」

「さぁ?」

「でもついつい振っちゃうよね」

「そうなのよー」

「ちなみにさー」


***

「うん!分かったわ!」

「何が?」

「私たちおバカさんがいくら考えても無理ね!」

「そんな笑顔で言わないで」

「素晴らしいくらいの笑顔だな!?」

「だってー。考えても分かんないわよぅ」

「まぁ、そうだけど」

「カイロはあったかいからあったかいのよ!」

「この際日本語がおかしくても気にしないってか」

「皐月姉らしくて良いんじゃない」

「最近葉月ちゃんの方がお姉ちゃんに見えるのは気のせいかしら」

「あぁぁぁ!皐月姉泣かないで!」

「そうそう。それこそおバカな作者のせいだから」

「葉月毒舌!?」

「だってたまにつぶやいてるよ」

「…ちなみになんて?」

「いっそのこと性格をチェンジしようかなって」

「いやぁぁぁ!」
  
      おわり