急に、首に痛みが走った。


 グーっていう、苦しさ。


 でも、すぐにその痛みは解けた。



 そして、大声が聞こえた。


「瞬のせいよ!!」


 嫌に、響く声。


 だんだんと意識がはっきりとしてきた。


 目を開けると、実花さんと先生。


 なんでここに居るのか分からない。


 二人はあたしに気付いてない。

 どうしようと思っていた、その時。


「瞬を守りたかったら殴らせろって、瞬と話すなって言ったのよ!!」


 止めて。

 言わないで。


 あたしが黙ってた意味が無くなる。


 それに、先生なら……


「……俺の、せい?」


 きっと、自分を責める。


 違う。違うんだ。


 先生のせいじゃないよ。


 そう思ってたら、いつの間にか叫んでいた。


「止めて!!先生は悪くないよ!」



 二人が、一斉にあたしを見た。


「小泉……」


「全部、あたしのしたことだよ。」