「おい!!何してんだ!」


「ほっといて!!蛍ちゃんは、裏切ったの!!」


 私に気付いた瞬は、私に走って近づいてきた。


「何の話だ!!離せよ、死ぬだろ!!」


 瞬は、蛍ちゃんから私の手を離した。


「止めないで!!」


「小泉と何があったんだよ。もしかしてお前が、こんな姿に……!?」


「そうよ。ほとんど毎日殴ってたわよ。」


「てめっ、それは犯罪だぞ!!」


「だって、瞬のせいよ!!あんな子ばっかに夢中で……!」


「っ!……なんで」


「瞬を守りたかったら殴らせろって、瞬と話すなって言ったのよ!!」


「……俺の、せい?」


「止めて!!先生は悪くないよ!」


 二人の会話に、誰かの声が入ってきた。


 そこには、蛍ちゃんがいた。