いや、でも寝てたか……

 でも、いつから?


 ていうか……


「もしかしてあたしを運んだのも…?」


「うん、俺。」


 えぇぇぇぇぇ!?


「なんでーー!!」


 そして、あたしは叫んだまんま、保健室から出ることに。


 ただ、ただ、信じられなくて、黙り込んだあたしに先生は、


「そんなに嫌?」


とふてくされたように言った。


 なんで、拗ねてるの?

 教師でしょ。


「嫌。」


 はっきりと言ってやる。


「んだよ……」


 え、まさか、本当に怒っちゃった?


「先生、機嫌悪い?」


「だって、俺今まで女に嫌がられたことなかったし。」


「はぁ?」


 なにそれ、バカじゃん。


 やっぱり呆れる。

 この人には。


「ってか、もっとサボりたかった!!」


「教師でしょーが。」


 ほんと、呆れる。