一人、自分の家の前で倒れこんで、考える。


 守るって、なんなんだろう……


 命がけなんだな。


 先生、好きだよ。



 好きだからこそ、守りたい。




 いろんな意味で、苦しい恋。


 この想いが、かなわない相手を好きになること。


 好きな人と話せないこと。


 曖昧な態度を、好きな人にとられること。

 なのに、本心は怖くて聞けない。


 好きな人を守るため、あたしは痛い思いをしてることも。


 命がけで、愛することも。



 すべて、苦しくて、苦しくて。


 苦しいだけの、恋だ。



 それでも、先生を想う。


 心の底から。



 ほんのりしょっぱくて。

 ほんのり痛い。


 でも、とても温かい涙を流した。



 そして、このまま、ゆっくりと目を閉じた……