「サイテーなんて言わなくても……って、メールだ。」


 先生は、メールを見るために、携帯を出した。


「やべ……もう帰らないと……じゃあな、小泉。明日は絶対学校来いよ!桜井(さくらい)とも、仲直りしろよ!!」


 先生は、呼び出しをくらったのか、慌てて立ち上がると、そのまま部屋を出て行った。



 ……ここには、先生がいた。


 さっきまで、あたしを抱きしめてくれてた先生が。



 そっと、今座っているじゅうたんを撫でた。



 『可愛い』……か。


 あたしにだけだよ?

  特別なんだ。



 先生、やっぱり大好きです。




「先生……キャーーッ♡」


 今日起こったことを思い出して、つい叫んでしまった。


 あたし……先生に抱きしめられたんだよね??


 可愛いって言われたし……



 やっぱり、今日会えて良かった。



 あたしは、ベットにダイブした。


 ボフンッという、大きい音が鳴った。


 「ンフフー♪」


 すき。 スキ。 好き。 好き。 

 だいすき。 ダイスキ。 大好き。


 先生に対する想いが溢れてく。


 欠片となって、流れてく。