校長室に急いだ。



 瞬、あたしは瞬と一緒にいたい。


 だからね……


「ピロロローン」


 携帯が震えた。



 真心からだ。


 『あの写真、有雅が送ったんじゃない?メアド『yu-ga』から始まってるし、クラスメートにメアド聞きまくってたし。』


 『有雅、自分だって言ったよ。ごめん、あとで話すね。今は、瞬が大事なの』


 そう送った。


 返事は、

 『^∀^/』

 だけだった。



 瞬……



 ガラッと、ドアを開けた。


 ノックもしなかったけど、そんなの気にしてる場合じゃない。



 中には、瞬と校長がいて、あたしの方を驚いた顔で見てた。


「こう、ちょ、うせんせ……い……」


「丁度良かった。さっき小森君が来てだな。あの写真は嘘だと言ったよ。なんか、自分が出来る最後の守りだとか……」



 有雅が……


「いや、違うって言っても信じてもらえないかと」