……嘘でしょう?
放課後、体育館裏に行くと、瞬と有雅がいた。
『お前だろ、あの写真は。』
二人の話に耳を傾けた。
少し、瞬と目が合った気がした。
有雅の口から出る真実は、あたしの心を震わせた。
三田華恋ちゃん。
確かに、同じ中学にいた。
そして、あの時も……
確かに、方法はいけないと思うけど、有雅はあたしを守りたかったんだ。
なんて。
なんて、優しいんだろう。
これだ。
あたしが知ってた有雅は、この有雅だ。
変わったように見えて、何一つ変わってなかった。
そして、あたしが幼なじみに戻りたいと思うように、有雅は、恋人に戻りたかったんだね。
「有雅」
「……っ」
「今まで、ありがとう。守ってくれて。」
自分を犠牲にすることは、どんなに辛かっただろう。