ダメだと分かっていたけれど。




 真心と蛍の会話を聞いて、ピンときた。



 蛍には、好きな奴がいた。



 その帰り道。


 俺は蛍の後をついて行ったけど、途中で見てしまった。


 キスしている男女を苦しそうに見つめる蛍を。


 あぁ、こいつが蛍の好きな奴か。



 携帯が震える。



『……いた、小泉蛍。』


 電話に出た。


『もしもし。』


『見つけた?もし好きになったらどうなるか……』


 そう言う三田華恋。


 くい気味に、俺は言った。


「あぁ、分かってるよ。あいつなんて好きじゃない。」



 蛍、今までごめん。



 これからは、守るから。




「……そうやって、実花ってやつに写真を渡した。」


 目の前で、俯くこいつ。



「けどな。」


 まだ、続きがある。