ダメだと分かっていたけれど。





『好き』


『ごめん』


『付き合ってよ』


『無理』



 三田華恋(みたかれん)という女は、ものすごくしつこく告白してきた。



 毎回、フッてたのに。


 ある日、あんなことを言われて、断れなくなった。



『付き合ってくれなかったら、小泉蛍になにするか分かんないよ?』



 三田華恋は、かなりやばい奴らとつるんでいた。


 そうやって悩んでいる内に、父親の転勤ということで、引っ越すことになった。



 そこで、いい計画を思いついた。



 三田華恋を呼び出して言った。


『付き合ってやるよ。その代り、遠距離だけどな』


『……いいわよ。じゃあ、蛍って子と別れて』



 思い通りのことを言うもんだから、笑ってしまった。


 俺は、頷いた。



 計画1、蛍と別れる。


 これは、もしも俺が蛍を想ってやったことだと知られたらいけない。


 だから、蛍の中で『最低な奴』で終わらせたい。


 そしてあの日、わざと蛍に浮気しているところを見せた。