ピリリリリリッ



 目覚まし時計の音が、部屋全体に響く。



「ぅう~……」



 あたしは、目を閉じたまま目覚まし時計の音を消した。



 
「もー……ペンペン、日曜日なのに……」



 買ったばかりのエヴァ〇ゲ〇オンのペンギンの目覚ましに、八つ当たりする。




 日曜日、朝の6時。



 学校は休みなのに、アラームをセットしていたあたしはきっと、大分重症なんだと思う。




「結局、寝られてないし……」



 ここ何日間、ほとんど寝てないと思う。


 目を瞑ると、有雅の言葉が流れてくる。


 ―――抱ける女

 ―――男と女なんだぜ?

 ―――セフレなら、いいよ。



「……っ」



 有雅は、中学の頃、変わってしまった。


 最低なまんま、また出会ったんだ。



 瞬のことだって。

 信じられない自分が嫌。


 なんで、合コンなんか行くの?

 あたしのことなんて好きじゃなかったの?


 ……なんて考えてしまう。