二軒目行くんじゃ……？



「だって、池谷先生居なくなっちゃったから……」



　探してくれてた？



「すいません……」



　少し申し訳なく思った。



「小泉さん、ちゃんと家に帰りましたかね？」



　言い方がおかしく感じたけれど、



「さぁ？結局会えなくて……」



　と、言った。



「へぇ……じゃあ、これは誰ですかね？」



　そう微笑みながら林先生は言って、携帯を俺に突き出す。



　そこには、俺が蛍の肩を掴んでいる写真があった。



　……もしかして、見られてた？


　俺の動揺を楽しむように、林先生は話を続けた。


「似たひと？ドッペルゲンガーですか？」



「……」


　そうか、この人を怖いとさっき感じたのはこういうことか……



「でも、小泉さん『瞬』って言ってましたよ」



「……何が、目的ですか」


「認めるんだ……小泉さんと付き合ってること。」


「付き合ってはいませんよ？」