「超久しぶりじゃん!蛍とまた会えるなんてっ!」





 昔と変わらないテンション。



 ねぇ、覚えてる?


 あたしのこと、大事にしてくれなかったこと。


 浮気したこと。



 なんで君は、あんなことがあったのにそんな風にしてられるの……?


 もしかして、あたしなんてどうでも良かったの……?




「あれー?ふたり、知り合い?」



「あっ、うん。ちょっとねー……」



「幼なじみなんだ!!」





 有雅……



 あたしを苦しめたこと、全てないことにしてる……?





「へぇー、なら蛍も言えばいいじゃん」



「ごめっ……」



「俺のことなんて、嫌いだもんな。蛍。」



 ……ちがう。



 全部、分かってるんだ。



 あたしが傷ついてたこと。



 分かってて、そんなこと言うんだね……