なんで?



 やっぱり、彼女いたんだ……




 浮気……か。




「なんで。」



 さっきよりも速いスピードで近づく。




 ぶっ叩いてやろう。



 そして、浮気者って叫んでやろう。



 でも、唖然としているのは、実は有雅に似ている男の子で。




 そんなことを、願ってしまう。



 一歩、また一歩。



 有雅に近づく。



 トントンッ



 肩を叩いた。



「えっ?」



 足を止めて、振り向いた有雅。



 やっと、あたしを見たね。



 バシッッ



 バイバイ、あたしの初恋。