「真心、大声で叫ぼうよ!!ごめんねとか、あたしは真心、真心はあたしへの気持ち。空に向かってさ。それで、今までのことは無しにしよっ?」



 真心は、あたしが言ったことに少し目を見開いたけど、すぐに笑い出した。


「アハ八ッ、うん。そーしよー!!めっちゃ気持ちいいだろうね!!」




 これで、全てなしにする。


 そして、もう一度やり直そう。


 今までよりも、もっと仲良くできるよね、あたし達。


 今、気づいたけど、もう二人とも泣いてなくて、涙の跡も、消えつつあった。


「決めた?」


「うん。」


「じゃあ、真心から!!」


 あたしがそう言うと、真心は「えーっ」と言った。


 でも、ゴホンと咳払いをすると、大声で叫んだ。


「蛍!なんで親友のあたしにちゃんと言ってくれないの!!」


「うっ……」


「気づいてないとか思うな!!どうせ、いけっちのことだと思ってたよーだ!あたしは!あたしは!ほた、るのこ、と……」



 真心に声は、だんだん小さくなっていって、また泣いた。


 あたしもつられて、泣けてきた。


「真心……」


「ごめっ……涙が……」



「……次は、あたしだね。」


 真心に伝えたい気持ちは、今から伝えよう。



 あたしは、スゥッと息を吸った。


「今まで、頼らなくてごめんねーー!!」