「名前つけたのか?」

「当たり前でしょ」

 と、柿江は冷蔵庫を開け、料理を作りはじめた。

 茎雄は驚くことばかりだが、柿江は当たり前のように振舞っていた。

 まったく理解できない茎雄だった。

「警察に連れて行くのは無理だな」

 と、茎雄が言うと、柿江は笑顔になった。

「やめましょう」

「こんな大きくなっちゃ、服がないな。裸のまま外に行くわけには行かないよ」

「警察はやめましょうよ」

「いや、俺だけ行ってくる」

「どういうこと?」