三日が経過した。

 柿江の消息も不明だった。

 赤ん坊に被害届は出ていなかった。誘拐の可能性が少なくなってきた。柿江は本当に赤ん坊を拾ってきたのかもしれない。

 と、茎雄は思えてきた。

 誘拐となると重罪になるが、捨て子なら罪にさえ問われないかもしれない。それに二人の子として、育てていけるかもしれない。

 絶望的だったが、少し希望の光が見えてきたように感じた。

 その時、玄関で物音がした。

 茎雄は行った。

「あっ?」

 茎雄は呆然とした。