背伸びしてジャンプして。


「そよ帰るよ〜」

私は夏はチャリ通冬は歩いて、中学の友達と一緒に真子奈と帰る。

帰るのやだな〜。
けど、もう駄目だ。

「うん、帰ろっか」

帰ったらもう、冬休み中会えない。
せめて一目見るだけでも!

けどそういう時に限って一回も見れないまま学校を出てしまった。
タロくんがいつも一緒にいるグループの人たちはまだ玄関に残っている。
けどタロくんの姿はない。

真子奈と一緒にいてもその事ばかり考えてしまう。

「そよどした?今日なんかぼーっとしてるね」
「あ、ごめんなんでもない!」


まずい、私真子奈の話聞いてなかったのかな。